15 Dec 09
冬が来ると、グラジオラスの仕込みということになる。— readymade by いとうせいこう
感覚は漬物の仕込みに近い。
たいていはプラスチックの容器に水を入れ、球根をセットする。
それで冷蔵庫にしまう。
正月を迎える頃、一気に日光に当て、室温を春の到来と勘違いさせるためだ。
それで花の少ない初春を楽しむのである。
今年は球根を二個もらった。
容器も野暮だしということで、グラスに入れて書斎に置き、根を出させた。
おかげでクラゲ状である。
で、クラゲの面白さに魅かれていたら、冷蔵庫に入れるのを忘れた。
先端からは芽が出てきている。
この成長を止めるべきか、すでに勘違いしている球根を咲かせてしまうか。
なんにせよ、グラジオラスは勘違いの塊である。
勘違いが根を出し、芽吹き、勘違いが咲くようなものである。
俺のごときおっちょこちょいには格好の植物かもしれない。
01 Dec 09
「同性愛を『治療』しようとするな」~米国心理学協会が精神療法士らに苦言— U.S. FrontLine:アメリカ・日本・世界の政治・社会・経済情報速報ニュースサイト
同性愛は心理療法によって「治療」したりできるような病気ではなく、「治療」して性的指向を変えようという試みはかえって害をもたらす――。米国心理学協会(APA)の専門委員会は8月5日、「同性愛者の性的な指向は変えられる」と信じる一部の精神療法士らの回復療法(reparative therapy)は誤りであり危険だとする決議を行った。 1960年以降に性的指向の改変に関し英語で発表された83の研究内容を精査した専門委員会によると、それらの研究のほとんどに方法論的な不備があったという。「しっかりした方法で行われた研究は極めて少ないですね」と、委員会を率いたジュディス・グラスゴールド医師は語り、「回復療法を支持する人々の主張とは異なり、心理療法を行うことで性的な志向が変わり得ることを示す証拠は見つかりませんでした」と結論づけた。 一部の宗教では同性愛の存在が認められていないため、信心深い同性愛者は、宗教の教えと自らの性的指向の矛盾に悩まされている。また、宗教的な精神療法士らは、同性愛者に必要なのは自らの性的指向の受容と周囲の理解であるにも関わらず、「同性愛は治すことのできる精神障害」だと主張して「治療」を施し、逆に鬱病をもたらしたり、自殺に追い込む場合もあるという。AP通信のインタビューに答えてグラスゴールド医師は「宗教を重んじる精神療法士は、同性愛者であることには良い面があることを学ぶべきです。そうではない精神療法士も、自らの性的指向に背いてまでも宗教を選ぶ同性愛者がいることを知ってください」と語っている。
20 Nov 09
事象のなかに含まれる根元事象が確定できなかったり、根元事象を表示しにくいときは、n回の試行をしたうえでそこに含まれる確率を浮き出させる。これが統計的確率である。— 松岡正剛の千夜千冊『確率の哲学的試論』ピエール・シモン・ラプラス
こうした確率の値にも、連続的な確率変数もあれば離散的な確率変数もある。なんでも確率でわかるというのではなく、どのように確率に対する態度を決めればいいのかというのがラプラスの成果だったのである。ようするに世の中の一部の現象をしかるべき「確率モデル」として眺める方法を提案したのだった。これはのちに行動科学や経営学において「意思決定モデル」にまで発展した。
ちなみに検定と推定のちがいは、こうなっている。さまざまなデータ(情報)が生じる母集団のすべてをチェック対象にできないとき、そこからサンプルを取り出して母集団の特定の傾向を調査判断するのだが、このばあい、あらかじめインディケータを設定してから確率モデルにあたって統計的な操作するのが「検定」で、これは計算者の仮説を実証したいときにつかう。一方、「推定」というのは、なんらかの計算によって母集団そのものがどういう特徴をもった母数であったのかを見いだすのが目的になる。
ぼくは世の中の大半の検定試験に関心はないのだが、まだあまり試みられてないものの、新たな母集団を創出しうる推定試験というものに関心がある。


